東日本のヤクザ組織

松葉会と松葉会関根組の和解の背景

2014年3月松葉会から脱退し結成されたグループ(松葉会関根組)が、今年(2017年)松葉会と和解しました(*1)。和解に至ったものの、松葉会関根組のグループは松葉会に戻らず、組織名を「関東関根組」と改め、独立団体として活動していくことになりました(*1)…

連合型組織形態をとる住吉会の2次団体(親和会と丸唐会)

住吉会は現在、2次団体を「垂直的な下部団体」として位置づける直参制度をとっています (*1)。親子関係で表現すれば、1次団体・住吉会を「親」、各2次団体を「子」とする関係です。住吉会は1991年から、直参制度を導入しています(*2)。前年1990年、住吉会の…

極東桜井總家連合会の歴史

極東桜井總家連合会というテキヤ組織がかつて存在していました。テキヤ組織である一方、1993年7月に静岡県公安委員会から「指定暴力団」に指定されて、ヤクザ組織の側面もあった組織です(*1)。極東桜井總家連合会の初代は桜井庄之助です(*2)。桜井庄之助は19…

縄張りの大家と借家人

東京の一等地である銀座、六本木、渋谷は旧國粹会(2005年まで独立団体)の縄張りです(*1)。しかし該当の縄張り内で、違法領域における資金獲得権を主に有しているのは住吉会や稲川会の下部団体です(*1)。銀座、六本木、渋谷では旧國粹会が、住吉会や稲川会…

中京五社会の構成団体の行方

1991年3月、中京地区の地元ヤクザ組織が続々と山口組の傘下に入り、中京地区における山口組支配が強まりました(*1)。結果、中京地区の地元ヤクザ組織で構成されていた親睦団体・中京五社会は解散に至りました(*1)。中京五社会は1986年、平野家一家、稲葉地一…

鶴政会の「鶴」の由来

稲川会は1959~1963年の間、「鶴政会」という組織名で活動していました(*1)。現在の稲川会は、1949年静岡県熱海市で興された稲川興業を源流としています(*1)。稲川興業の創立者は、稲川会初代会長の稲川聖城です(*1)。鶴政会の後は、1963~1972年は「錦政会…

札幌の稲川会

稲川会2次団体で北海道・札幌市に拠点を置く越路家一家は、博徒系組織を出身母体としています(*1)。北海道は、明治以降、テキヤ組織が数多く活動していた地域でした(*1) (*2)。太平洋戦争後においては、丁字家、寄居、源清田の3つのテキヤ組織が北海道ヤクザ…

上萬一家と住吉一家との関係

松葉会の2次団体・上萬一家(本部・東京都江戸川区)は、幕末に興された博徒組織を源流としています(*1)。現在のトップは九代目総長の河基真治です(*1)。上萬一家は幕末から江戸川区、葛飾区、千葉県西部を縄張りとしていました(*1)。しかし四代目総長の高田…

2005年時までの國粹会の勢力

現在の山口組2次団体・國粹会は、2005年8月山口組傘下に入るまでは、独立団体でした(*1)。同じ山口組2次団体・落合金町連合も元々國粹会に所属していました。2011年10月内部昇格の形で落合金町連合は、國粹会から離れて、山口組2次団体となりました(*2)。200…

静岡県熱海で生まれた稲川会

稲川会の圧倒的な占有率を占める都道府県として知られているのが、神奈川県です。2011年時点、神奈川県には約3610人のヤクザ組織人員がいて、その75%が稲川会の人員でした(*1)。太平洋戦争後から、神奈川県はヤクザ組織にとっては活動しやすい地域でした。日…

司興業の森健司組長

『日刊ゲンダイ』2017年1月17日号の記事にて、ジャーナリストの溝口敦が山口組直参組長(2次団体組長)の森健司を「実際、今の6代目執行部と比べれば、森組長の方が格上と思わせる点は多々ある。まず森氏は司組長を含めて要路の人物にパイプを通じている。人…

住吉会の親戚団体

1都1道1府15県を活動範囲とし組織人数(構成員+準構成員等)約7,300名を抱える住吉会は、組織人数でみると、ヤクザ組織第2位の規模に位置しています(*1)。ちなみに1位は約14,100人の山口組、第3位は6,100人の神戸山口組、第4位は5,800人の稲川会となります(*…

関東で抗争勃発か

ヤクザ組織の情勢ニュースの発信に優れている本部長(@yokohamabj)が12月20日、ツイッター上で「稲川会堀井一家と住吉会幸平一家でトラブル。堀井一家の役職者一人が死亡、一人は軽傷とのこと。」とツイートしました。 同日、東京都新宿区のビルで複数の銃…

日本國粋会と港会が生まれた背景

太平洋戦争終了から十数年後、関東のヤクザ社会において、各々のヤクザ組織は独立して活動するのではなく、各々の組織が集う形の大きな組織を作り始めていきます。1958年、関東に連合型の大組織が2つ誕生します(*1) (*2)。日本國粋会と港会です。日本國粋会…

國領屋一家

山口組2次団体に國領屋一家という組織があります。國領屋一家は静岡県浜松市を本拠地にして活動しています。トップは富田丈夫総長です。富田丈夫は1次団体・山口組においては、幹部という役職に就いています(*1)。國領屋一家は、浜松市の名門博徒組織・國領…

関東の独立ヤクザ組織双愛会とは

関東の独立ヤクザ組織の1つに双愛会があります。双愛会は神奈川県と千葉県を活動範囲とし、構成員数約190人を抱えています(*1)。双愛会は1952~1954年頃に設立されました(*2)。「銚子のカポネ」と言われた初代会長・高橋寅松が舎弟として仕えた人物に笹田…

埋地一家を巡る話

先月稲川会の執行部筆頭から統括委員長に昇格した貞方留義がトップとして率いるのが埋地一家(横浜市)です。埋地一家が「名門組織」であったことはご存じでしょうか。埋地一家の総長を過去につとめた人物として、藤木幸太郎がいます(*1)。藤木幸太郎は横浜…

稲川会の執行部

広域ヤクザ組織の稲川会にて、今月役員の人事異動が行われました(*1)。稲川会は2015年末時点、構成員2700名、準構成員等を合わせると計5800名を抱える日本で4番目に大きいヤクザ組織です(*2)。「1次団体のヤクザ組織」である稲川会は、多数の傘下団体(2次…

関東のヤクザ組織も騒がしくなってきました

10日未明、茨城県土浦市の「松葉会系組事務所」が銃撃される事態が起きました。毎日新聞 5月10日(火)19時8分配信記事は「10日午前0時45分ごろ、茨城県土浦市桜町4の指定暴力団松葉会系組事務所近くの男性住民から「発砲音が2回した」と110番があった。…

新団体発足の動きがとまっている?

アンダーグラウンド系ニュースサイトR-ZONEに「菱のカーテンの向こう側52 関東に「親・神戸山口組」系の新たな団体が誕生する!?」(4月24日)という記事が配信されてから、1週間が経ちました。記事内容をまとめると、近々関東でヤクザ組織の新団体が発足され…

噂される「関東の新団体?」について考えてみました

アンダーグラウンド系ニュースサイトR-ZONEで本日、興味深い記事が配信されました。R-ZONEは山口組分裂を巡る動きや抗争について、現在どこよりも速く、そして分析的な記事を提供しているメディアです。 「菱のカーテンの向こう側52 関東に「親・神戸山口組…

山梨俠友会の解散により、稲川会の動きが活発化かするか

2011年稲川会から脱退した佐野照明によって結成された山梨俠友会がこの度解散することになりました。19日昼、山梨俠友会の幹部が南甲府署に解散届を提出しました。2011年以降激しく対立してきた稲川会の意向を受けたとのことです。解散する山梨俠友會の勢力…

関東のヤクザ組織松葉会とは

現在、神戸山口組ではなく、山口組と友好関係を結んでいる関東のヤクザ組織は稲川会、住吉会、松葉会、双愛会です。稲川会と双愛会は山口組と歴史的に強い友好関係を維持し続けてきました。特に双愛会の場合、始祖に位置付けられる笹田照一が山口組二代目組…

千葉県にも勢力を張る稲川会

今月、稲川会の2次団体・紘城一家(神奈川県小田原市:人口約19万人)、箱屋一家(千葉県松戸市:人口約48万人)の各トップが稲川会総本部から破門される事態が起きました。稲川会は、稲川会初代会長の稲川聖城が静岡県熱海市(人口約3万人)で1949年に立ち…

稲川会の破門騒動

事件、芸能、アウトロー系の濃い情報を発信するサイト「東京BREAKING NEWS」の 2016年1月13日に掲載された記事で、広域ヤクザ組織の稲川会が2つの傘下団体のトップを破門処分にしたことが明らかになりました。稲川会は、五代目会長・清田次郎体制が開始した2…

山川一家出身者の小金井一家総長就任から見えてくるもの

山口組分裂劇の余波が続く中、東日本を勢力範囲とする稲川会において、名門ヤクザ組織・小金井一家の代目継承式が11月8日、横浜市の稲川会館で行われました。小金井一家は稲川会の2次団体。ヤクザ組織の代目継承式とは、トップ交代を儀式的に告げるイベント…

広域団体としての弘道会

分裂騒動という衝撃が走った山口組で現在、主要2次団体として大きな影響力を及ぼしているのが弘道会です。1次団体・山口組組長の司忍、ナンバー2の役職である若頭の髙山清司、両名の出身母体です。警察庁の「平成26年の暴力団情勢」によれば、2014年時点で山…

住吉会内の相反する動き

9月26日、山口組総本部を住吉会の関功会長ら10数人が訪れました。山口組離脱グループによって結成された新団体・神戸山口組ではなく山口組を住吉会は支持したことを住吉会幹部らの訪問は意味しています。一方、住吉会の中核2次団体である幸平一家の加藤英幸…

幸平一家の新団体加入の動きは薄まったか

9月5日神戸にて、山口組を離脱したグループで結成された新団体の初の定例会が開かれました。山健組の傘下組織の内部昇格もあり、計14団体が新団体を構成することになりました。内部昇格組織を除いた13団体は、山口組より先日絶縁・破門処分が下された13団体…

幸平一家は果たして新団体に加入するのか

8月下旬、突如表面化した日本最大のヤクザ組織山口組の分裂劇は日本の裏社会に衝撃を走らせました。離脱派は山口組内で最大勢力を誇る2次団体・山健組や有力2次団体・宅見組をはじめとした10超のヤクザ組織で構成されています。離脱派は新団体を結成する予定…

住吉会の会長逮捕

広域ヤクザ組織団体・住吉会会長の関功が、公職選挙法違反の疑いで千葉県警に逮捕されたことが、6月7日明らかになりました。住吉会は日本最多の構成員を持つ山口組に次ぐ構成員数を抱えています。『実話時代』2014年5月号によれば、構成員は4200名、準構成員…

五代目山口組東京進出成功の要因

神戸を拠点にしていた山口組が全国各地に勢力拡大を図った1960年代以降、武力で制圧された地元ヤクザ組織がありましたが、「山口組ブランド」に魅かれ傘下に入る有力地元ヤクザ組織もありました。五代目組長を渡辺芳則とする山口組五代目体制時(1989~2005…

横浜を巡るヤクザ組織

3月21日深夜、神奈川県藤沢市の繁華街で、稲川会系幹部が山口組系幹部を拳銃で発砲する事件が起きました。同日、発砲した幹部は出頭し、逮捕されました。打たれた幹部は、死には至らなかったものの、重傷を負いました。ヤクザ組織間による暴力事件で、最初に…

國粋会を収めた山口組の東京における優位性

現在山口組の2次団体で、東京を拠点にする國粋会は、元は独立した1次団体でした。山口組傘下に入る発端になったのが、2001年に陥った内部抗争です。國粋会は、東京をはじめとする関東の伝統ある博徒組織を母体とするヤクザ組織が集い、1958年「日本國粋会」…

稲川会

ヤクザ組織のビッグ3と言えば、山口組、住吉会、稲川会の3団体です。ビッグ3の中で構成員の数が少ないのが稲川会です。「平成25年版 警察白書」では、稲川会は約3700人の構成員を抱えています。神奈川県の川崎市、東京都の渋谷、神奈川県や千葉県の主要都…

住吉会の組織形態

2014年5月現在、警察組織から21のヤクザ組織が「指定暴力団」として取り締まり強化の対象にされています。その21組織の中でも、主要3団体がヤクザ組織の人口を占めています。警察庁のサイトで掲載されている「平成25年版 警察白書」によると、構成員の数でト…