大阪のデリヘルは本番行為禁止

 風俗業界の「本番行為」とは、膣内性行為をさします。膣内性行為の風俗サービスは、危険度が高い為、法律上認められていません。しかし実際は、合法領域ではソープランド飛田新地の料亭などが膣内性行為を主要サービスとして提供しています。また非合法の領域では、立ちんぼによる売春や届け出のない風俗店で、膣内性行為が提供されています。

 また「膣外」性行為に限る風俗サービスを展開しながらも、実際は膣内性行為が提供されている場合もあります。派遣型風俗のデリヘルは表面上「膣外」性行為の風俗サービスを提供しています。しかし店や地域によっては膣内性行為も客に提供しているのは知られた話です。

 一方大阪のデリヘル及びホテヘルにおいては、膣内性行為の提供が業者側によって禁じられています(*1) (*2)。つまり大阪で「本番行為」を期待してデリヘル嬢を呼んでも、膣内性行為のサービスは断られるのです。背景には、大阪で膣内性行為を提供するちょいの間の存在があると考えられます。大阪には、5つの大きなちょんの間エリアがあります(*3) (*4)。飛田新地、松島新地、滝井新地、信太山新地、今里新地です。その中でも最大規模の飛田新地は大勢の外国人観光客も訪れるほど、集客力が高く、大阪の風俗業界においては一定の存在感を保持しています(*5)。

*ただし十三エリアだけは異例で、デリヘルで本番行為が提供されていると言われています(*6)

 大阪のデリヘル・ホテヘル業者は、ちょんの間業者に「遠慮」して、膣内性行為を提供していないと考えられます。もしデリヘル・ホテヘル業者が膣内性行為をサービスとして展開したら、ちょんの間の客層がデリヘル・ホテヘルに乗り換える可能性があります。ちょんの間業者にとって死活的な問題になってきます。デリヘル・ホテヘル業者とちょんの間業者の間で水面下の調整があったのか、デリヘル・ホテヘル業者が自主的に遠慮したのか、大阪のデリヘル・ホテヘル業者が膣内性行為を提供しない経緯までは窺い知る事ができません。ともかく大阪においては、デリヘル・ホテヘル業者はライトな風俗客を対象とし、ちょんの間業者は膣内性行為を求めるディープな風俗客を対象とする棲み分けが形成されています。

<引用・参考文献>

*1 『週刊実話』2016年9月15日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p132-133

*2 同上2017年3月2日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p122-123

*3 同上2016年9月29日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p146-147

*4 同上2016年11月24日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p132-133

*5 同上2017年1月26日号「全国穴場射精スポット㉘ここでヌケ!」, p203

*6 同上2016年10月27日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p132-133