ソープランド街の店舗数

 

 ソープランドでは、いわゆる“本番”と呼ばれる膣内性行為がサービスとして提供されています。売春行為です。1958年売春防止法施行により、日本では売春が禁止されてきました(*1)。ソープランド側の言い分は、提供しているのは“本番”ではなく浴場とそれに関するサービスであって、客とサービス嬢の自由恋愛の結果“本番”に至っているに過ぎないというものです(*2)。一応、現在までソープランド側の言い分は、世間に受け入れられてきました。

 

 代わりに、国側はソープランドを規制しました。1966年風営法の改正によって、都道府県ごとにソープランドの「禁止除外区域」が設定されました(*3)。「ソープランドの営業禁止」を取り除いてよい区域、つまり営業許可区域が設定されたのです。逆に言えば、「禁止除外区域」以外の場所では、ソープランド営業が認められないことになったのです。国側としては、「禁止除外区域」を設けることにより、ソープランド業者を一括管理できるメリットがあります(*4)。風紀面や衛生面の管理等のメリットが挙げられます(*4)。

 

 雄琴や吉原などのソープランド街は、1966年に「禁止除外区域」(営業許可区域)として設定された歴史を持っています(*5) (*6)。ソープランドに対する国側の態度を踏まえれば、今後「営業許可区域」の拡大、「営業許可区域」の新設は考えられないでしょう。「既存営業エリア」においてしか活動できないソープランド業界は、成長余地がない状況といえます。

 

 現在、各地のソープランド街の店舗数はどのようになっているのでしょか。『俺の旅別冊 全国得フーゾクEX』2017年12月20日増刊号(*7)の記事データを基に、店舗数を比べてみました。

 

1位:東京都台東区・吉原 140店

2位:福岡市・中洲 76店

3位:神戸市・福原 56店

4位:川崎市・堀之内 54店

5位:岐阜市金津園 44店

6位:熊本市・中央街 40店

7位:那覇市・辻 39店

8位:千葉市・栄町 38店

9位:札幌市・ススキノ 37店

10位:滋賀県大津市雄琴 32店

*11位以下は割愛させて頂きます

 

 1位吉原の店舗数が突出して多いことが分かります。中洲(76店)と福原(56店)を足すと、吉原に並びます。

 

<引用・参考文献>

*1 『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』(岩永文夫、2015年、文庫ぎんが堂), p30

*2 『青線 売春の記憶を刻む旅』(八木澤高明、2015年、スコラマガジン), p38

*3 『消えた赤線放浪記 その色町の今は…』(木村聡、2016年、ちくま文庫), p106

*4 『消えた赤線放浪記 その色町の今は…』, p150

*5 『週刊実話』2015年11月12日号「風俗新潮流 第25回 雄琴ソープ街」(小川内孝行著), p73

*6『消えた赤線放浪記 その色町の今は…』, p148

*7 『俺の旅別冊 全国得フーゾクEX』2017年12月20日増刊号(ミリオン出版), p48-49