ラブホテルの需要

 

 合法領域のデリヘルや違法領域の売春において、「サービスの提供場所」として利用されているのがラブホテルです(*1) (*2)。ラブホテル業界は表裏の風俗産業と密接に結びついています。ラブホテルは、風営法において「性風俗関連特殊営業」の業態として位置づけられています(*3)。ラブホテル業者は開業の前に、ラブホテルの位置する場所を管轄する警察署に届出をしなければなりません(*3)。加えて、都道府県公安委員会から許可を得て初めて、開業となります(*3)。営業後も、風営法の違反をすれば、ラボホテル業者は許可の取消しにあいます(*3)。ラブホテル業者は「警察当局の顔」を意識して、営業していく必要があります。

 

 ラブホテルの属する「性風俗関連特殊営業」には、ソープランドファッションヘルス、ストリップ、出会い喫茶も含まれています(*3)。現在、ソープランドファッションヘルスなどの店舗型風俗の新規開業は困難であると言われています(*4)。デリヘルなどの無店舗型風俗で必要不可欠なラブホテルの需要は今後も高いと考えられます。

 

 当然、風俗利用者以外も、ラブホテルを利用しています。実家暮らしの若いカップル、不倫関係のカップルが主な客として想像されます。しかし週末に40代、50代夫婦の利用も多いと言われています(*5)。大きくなった子どもがいる家ではセックスを行いづらいことが背景にあるようです(*5)。性を巡るニッチな需要もラブホテルが満たしていることが窺えます。

 

<引用・参考文献>

*1 『週刊実話』2016年7月21日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p100-101

*2  『週刊実話』2017年1月5・12日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p178-179

*3 『図解 裏ビジネスのカラクリ』(丸山佑介、2013年、文庫ぎんが堂), p72-75

*4 『日刊ゲンダイ』2016年6月13日号, p34

*5 『日刊ゲンダイ』2016年8月10日(9日発行)号, p11