違法性風俗の種類

 

違法性風俗には以下の種類があります。

 

1.「ちょいの間」

ちょいの間は十数分~数十分の「短時間」の性的サービスを提供します(*1)。表向き「料亭」(飛田新地など)「旅館」(信太山新地、高知玉水町)として営業するものの、店内で本番行為を提供しています(*2) (*3) (*4)。ちょいの間の多くは、暗黙の形で「公認」されています。警察当局は時折摘発しますが、存在を抹消化させるまでには至っていません。ちょいの間街は同じ目的の店が一角に集まって形成されています。警察当局をはじめとした行政側にとって、性風俗店は集合している方が風紀及び衛生面で管理しやすいです(*5)。「店が集合している」ことが、ちょいの間の存続理由の1つかもしれません。有名なちょいの間街は、大阪の飛田、松島、今里、滝井、信太山新地、兵庫尼崎のかんなみ街、高知玉水町などがあります。

 

2.「本番サロン」「本番スナック」

 本番サロンはピンクサロン、本番スナックはスナックとして表向き営業しているものの、実際は店内で本番行為を提供します(*6) (*7)。本番スナックでは奥の個室が提供される場合があります(*7)。

 

3.「連れ出しスナック」

 スナックで客に売春婦を連れ出してもらい、ラブホテルなどで本番行為を提供します。本番スナックと異なり、本番行為の場所を外部に託しています(*8) (*9)。群馬の伊香保温泉、草津温泉などの連れ出しスナックが知られています(*8) (*9)。

 

4.「ポン引き」

 「ポン引き」が客となりそうな人に声掛けし、売春婦を紹介し、ラブホテルなどで本番行為を提供します(*10)。ポン引きも自前で本番行為の場所を持っていません。ポン引きの場合、売春婦は散在しています。散娼と呼ばれます(*1)。ちょいの間、本番サロン、本番スナック、連れ出しスナックは、売春婦を集めて管理していることから、集娼という形態になります(*1)。

 

5.「立ちんぼ」

 売春婦が歓楽街の路上で客となりそうな人に声掛けし、ラブホテルなどで本番行為を提供します(*11)。立ちんぼは散娼です。特徴は店やポン引きが介在しないことです。リスクは高いです。

 

<引用・参考文献>

*1 『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』(岩永文夫、2015年、文庫ぎんが堂), p218-221

*2 『消えた赤線放浪記 その色町の今は…』(木村聡、2016年、ちくま文庫), p205

*3 『週刊実話』2016年9月29日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p146-147

*4 『週刊実話』2017年4月20日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p140-141

*5 『消えた赤線放浪記 その色町の今は…』, p150

*6 『週刊実話』2017年9月7日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p106-107

*7 『週刊実話』 2016年11月17日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p136-137

*8 『週刊実話』2016年3月3日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p98-99

*9  『週刊実話』 2016年5月12・19日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p116-117

*10 『週刊実話』 2016年3月17日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p98-99

*11 『週刊実話』 2016年4月14日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p136-137