渉外という役職

 

 ヤクザ組織の重要な役職として位置づけられるのが「渉外」です。文字通り他組織と交渉する仕事で、渉外を務める者は豊富な人脈や交渉力が求められます(*1)。渉外委員長の役職に就いている者は実務能力に長けていると推測できます。

 

 名の知れた者は渉外の仕事を務めてきています。山口組2次団体・中野組(2次団体だった期間は1989~1997年)組長の中野太郎は、1975年時出身母体の山健組で渉外委員長を務めていました(*3)。住吉会の幸平一家総長の加藤英幸は、2014年まで住吉会の渉外委員長を務めていました(*4)。山口組2次団体・弘道会の野内組(山口組3次団体)組長の野内正博は2018年現在、弘道会の統括委員長を務めていますが(*5)、前は渉外総括委員長を務めていました(*6)。

 

<引用・参考文献>

*1 『ヤクザに学ぶ 伸びる男 ダメなヤツ』(山平重樹、2008年、徳間文庫), p325

*2 『洋泉社MOOK・山口組・50の謎を追う』(有限会社創雄社『実話時代』田中博昭編、2004年、洋泉社), p59-60

*3 『山口組若頭』(実話時代編集部編、2007年、洋泉社), p148

*4 『別冊 実話時代 龍虎搏つ!広域組織限界解析Special Edition』(2017年6月号増刊), p91

*5 『週刊実話』2018年3月8日号, p35

*6 『週刊実話』2017年5月11・18日号