裏社会の資金獲得活動

旧ソ連製の拳銃

1991年のソ連崩壊により、日本の拳銃市場に旧ソ連製のトカレフやマカロフという拳銃が入ってきました(*1)。トカレフやマカロフは優秀な拳銃として知られていました(*1)。トカレフやマカロフはロシアマフィアなどにより、ロシアから直接、もしくは北朝鮮や中…

任侠系右翼団体の機関紙

右翼団体の中には、ヤクザ組織とつながりを持つ団体があります。ヤクザ組織とつながりを持つ右翼団体は「任侠系右翼」と呼ばれます(*1)。任侠系右翼団体の代表としては、住吉会系の日本青年社(1969年結成)(*2)、稲川会系の大行社(1924年結成後、活動中止…

倒産整理屋

企業倒産の処理は通常、管財人によって行われます(*1)。管財人は裁判所から選任される公的な存在です (*1)。管財人は倒産企業の債権額を調べ、各債権者に債権額を分配する権利を有します(*1)。 管財人登場の前に、各債権者を仕切り、債権額の分配を行ったの…

強盗団と闇市

1971~1976年の山口組において、菅谷組が最大2次団体に位置していました(*1)。菅谷組は構成員1,000~1,500人を抱えていました(*1) (*2)。菅谷組トップ菅谷政雄は1959年山口組に入り、2次団体・菅谷組を結成しました(*1) (*2)。山口組入りと同時に2次団体トップ…

ヤクザ組織と公営ギャンブル場

ヤクザ組織は公営ギャンブル場を資金獲得源の1つとしていました。太平洋戦争終了(1945年)以降、国や自治体の収入確保の目的で、競馬や競艇等の公営ギャンブルが始まりました(*1)。公営ギャンブル場は警備業務をヤクザ組織に外注しました(*1)。1956年神戸競…

プロモーター

2005年時、フィリピン女性をホステスとするパブ、スナック、クラブなどが日本に約8,000店ありました(*1)。日本におけるフィリピン女性の就労を可能にしたのが興行ビザ(日本政府発給)でした(*1)。興行ビザは本来歌手やダンサーなどに発給されます(*1)。2005…

手配盆

博徒組織により毎日開帳された賭場は「常盆」と呼ばれました(*1)。また固定数の日(「三八」の場合、3、8、13、18、23、28日の月6回)に開帳された賭場も「常盆」を意味しました(*1)。常盆(常設的な賭場)は、別名「定敷」(じょうしき)とも言われました(*…

パチンコ店のミカジメ料

パチンコ店はかつてヤクザ組織にミカジメ料は払っていました(*1)。神戸市のパチンコ店では、月額30~50万円がミカジメ料の相場でした(*1)。東日本のヤクザ組織(3次団体)は月額10~50万円のミカジメ料をパチンコ店から徴収していました(*2)。 パチンコ店は「…

フィリピンとヤクザ組織のパイプ役

2007年当時、フィリピンのマニラ周辺に「ヤクザ組織の元組員」の地位を活用しビジネスを行う者が100名前後いたとされています(*1)。日名子暁は該当者を「フリーヤクザ」と名付けました (*1)。「フリーヤクザ」は表向きクラブ経営者、各種ブローカー、貿易商…

アオタン

1965年までヤクザ組織は興行界で大きな影響力を及ぼしていました(*1)。ヤクザ組織の中には、自ら興行組織を作る組織もありました(*1)。代表例が神戸芸能社(1957年設立)を作った山口組です(*2)。神戸芸能社の社長には、山口組三代目組長の田岡一雄が就いて…

ヘンプとマリファナの違い

「産業用の大麻草」と「嗜好用及び医療用の大麻草」があります。産業用の大麻草は、布地やローブなどの産業製品の原料に用いられています(*1)。産業用の大麻草は「ヘンプ」と呼ばれます(*1)。THC含有量(乾燥重量)0.3%未満の大麻草が「ヘンプ」です(*1)。TH…

物品売買・賃借を介在させるミカジメ料の徴収方法

ヤクザ組織によるミカジメ料の徴収の1つとして、物品売買・賃借を介在させる方法があります(*1)。ミカジメ料の一般的な徴収は、店から直接現金を受け取る方法です。一方、物品売買・賃借を介在させる徴収の場合、ヤクザ組織は植木やおしぼり、おつまみ、花、…

頼母子講

頼母子講とは、相互扶助の金融システムです。頼母子講参加者が仮に10人とします。毎月1回、参会者全員が各自10万円を出します(*1)。100万円(10人×10万円)が集まります。くじにより参加者間で100万円の配当者が決められます(*1)。一度配当された参加者は、…

竹中組事務所の常設賭場

1982年9月、山口組2次団体・竹中組組長の竹中正久は所得税法違反の容疑で起訴されました(*1)。検察側の主張としては、1979年竹中正久が6,770万円を所得していたものの、所得税3,647万円を申告せず脱税した等がありました(*1)。太平洋戦争終了後、兵庫県姫路…

覚醒剤の製造拠点は海外、大麻の栽培拠点は国内

日本国内に流通する覚醒剤の製造拠点は、海外です(*1)。覚醒剤は製造段階で特有の臭いを発生させます(*1)。日本国内に製造拠点があると、警察当局や麻薬取締部に見つけられやすいです。一方、製造拠点が海外の場合、輸送コスト(税関で見つからない為の細工…

1972年まで覚醒剤を取締れなかった麻薬取締部

日本における覚醒剤と麻薬、大麻等の取締りは「警察当局」「麻薬取締部(厚生労働省)」(*1)、「税関(財務省)」「海上保安庁(国土交通省)」の4組織により行われています(*2)。 1951年覚せい剤取締法の制定・施行により、日本において覚醒剤は1951年から…

大麻使用の歴史は古い

大麻(マリファナ)使用の歴史は古いです。1798年エジプトに進出したフランス軍において、兵士達が大麻樹脂による喫煙をし、大麻入りの液体を飲んでいました(*1)。イスラム教国のエジプトでは酒がなかったことから、フランス軍兵士は大麻を「酒の代用」とし…

アメリカにおける大麻の位置づけ

アメリカにおいて大麻の位置づけは「連邦」と「州」において異なっています。連邦法は大麻の使用を禁じています(*1)。しかし2017年5月時点、カリフォルニア州など8州が嗜好用大麻及び医療用大麻の使用を合法化していました(*2)。他州の中には、医療用大麻使…

副業としての鳶職

ヤクザ組織の組員の副業として、かつて知られたのが正業の「鳶職」でした(*1)。ヤクザ組織と土建業の関わりは古いです。大正時代(1912~1926年)、博徒の多くが土建業に転職したと言われています(*2)。ヤクザ組織は土建業界において「人材派遣」(*3) (*4)「…

賭場の別名

博徒組織における賭場の別名として、「盆」「シキ」「場」がありました(*1)。賭場は「寺」と呼ばれることもありました(*2)。「寺(テラ)」は賭博開催者(博徒組織)が客から取る手数料(*2)のことでもあることから、どちらかが転じ、「寺」という言葉が用い…

ヤクザ組織と公共事業

江戸時代からヤクザ組織は人材派遣業を通じ、土建業界に影響を及ぼしていました(*1)。暴力装置を力の源泉とするヤクザ組織にとって「人集め」は得意分野でした。 ヤクザ組織は公共事業にも進出していました(*2)。公共事業の領域におけるヤクザ組織の重要な役…

不正送金

2017年ある会社経営者が四国の第二地銀(A銀行)の支店を訪れ、1千万円の海外送金を依頼しました(*1)。送金先は、B会社が持つ香港の銀行口座でした(*1)。名目上の送金目的は、会社経営者によるB会社への貸付でした(*1)。 会社経営者は送金依頼前から、A銀行…

覚醒剤ビジネスの分業体制

日本の覚醒剤市場はヤクザ組織によって支配されています(*1)。2018年時点、ヤクザ組織は47都道府県全てで活動していました(*2)。日本中にヤクザ組織間のネットワークがあることが分かります。覚醒剤取引は、日本中にあるヤクザ組織間ネットワークにのって行…

密漁の定義

「密漁」とは、合法的な漁ではないことを指します。漁業において、短期間に多量の漁獲は、対象資源の枯渇に至ります。漁業が続いていくためにも、現代は法律で漁獲量を規制しています。規制方法は多岐にわたります。 規制の1つとして、漁期の設定があります…

オピオイド系鎮痛剤

アメリカでは現在、オピオイド系鎮痛剤を原因とする死亡や依存症が問題視されています(*1)。オピオイドは、ケシなどに含まれるアルカロイドという植物成分が入っている化合物です(*1)。アルカロイドの効果として、痛みの抑制、精神安定があります(*1)。「医…

1955~1964年時の興行界

1955~1964年、芸能会社と興行会社は約2,000社ありました(*1)。約2,000社の70%がヤクザ組織関連の会社と言われました(*1)。当時ヤクザ組織関連の芸能会社と興行会社が、約1,400社存在していたことになります。ヤクザ組織が興行に深く関与していたことが考えら…

賭博において「駒」とは、賭ける金銭のことを指します(*1)。「駒を回してくれ」という言葉は、「賭け金を貸してくれ」という意味です。 <引用・参考文献> *1 『賭けずに楽しむ日本の賭博ゲーム』(伊藤拓馬、2015年、立東舎), p142

賭博場開帳等図利罪

賭場の開催者(胴元)に対する罰則として、賭博場開帳等図利罪があります(*1)。刑法186条2項において賭博場開帳等図利罪が定められています(*1)。刑法186条2項は、賭博場開帳等図利罪の該当者を、3カ月以上5年以下の懲役に処するとしています(*1)。 稲川会初…

賭場開帳を巡る抗争

1881年(明治十四年)幸平一家と小金井一家は縄張りを巡り、抗争に至りました(*1)。幸平一家、小金井一家ともに博徒組織で、また幕末に結成されました(*1) (*2)。沼袋(現在の東京都中野区)の神社にて、幸平一家側による賭場の開帳が抗争の発端でした(*1)。…

賭場荒らし

太平洋戦争終了後(1945年以降)、愚連隊は博徒組織の賭場を荒らしました。賭場荒らしとは、賭場を武装襲撃し、賭場にある金を奪い取ることです(*1)。博徒組織は当然、警察当局に頼ることはできず、自力で犯人を捕まえなければなりません。 畔田吉清一家(双…