寄居

 「寄居」というテキヤグループが東日本で活動しています。寄居の源流は、鹿島峰太郎が群馬県で興したテキヤ組織です(*1)。組織名は、鹿島峰太郎の出身地・埼玉県寄居町から来ています(*1)。寄居は、内部の構成員が一家名乗りしていく形で、東日本一帯に散らばっていきます(*2)。北海道、東北、関東、甲信地区に寄居を名乗るテキヤ組織が活動していました(*1)。全盛期には寄居グループ全体で約3000人も構成員がいたと言われています(*1)。特に北海道の寄居グループは、北海道のテキヤ業界において、丁字家、源清田と並び、三大勢力の1つに位置付けられていました(*3)。

 

 1974年、寄居を名乗るテキヤ組織が再結集し、全日本寄居連合会が発足します(*1)。初代会長に就いたのは、寄居分家三代目会長の飯久保武です(*1)。寄居分家は群馬県前橋市を拠点とする組織です(*1)。1984年に結成された関東テキヤ組織の親睦団体・関東神農同志会(*4)に、全日本寄居連合会は参加していました。

 

 しかしその後、寄居グループの中で、広域団体に移籍する動きが続出します。1989年、北海道の寄居関保連合(現在の山口組2次団体・旭導会)が山口組傘下に入ります(*3)。同年、福島県福島市の寄居田中宗家連合二代目菊心会が住吉連合会大日本興行に入りました(*3)。

 

 1990年には北海道釧路市の寄居勇心会(現在の住吉会2次団体・勇心会)が住吉連合会、福島県郡山市の寄居田中宗家連合真会(現在の稲川会2次団体・紘龍一家)が稲川会に移籍しました(*3)。

 

<引用・参考文献>

*1 『ヤクザ大辞典 親分への道』(山平重樹監修、週刊大衆編集部編・著、2002年、双葉文庫), p1550-170

*2 『SANWA MOOK ウラ社会読本シリーズ⑤ 極東会大解剖 「強さ」を支えるのは流した血と汗の結晶だ!』(実話時代編集部編、2003年、三和出版), p14

*3 『洋泉社MOOK・勃発!関東ヤクザ戦争』(有限会社創雄社『実話時代』田中博昭編、2002年、洋泉社), p146-150

*4 『SANWA MOOK ウラ社会読本シリーズ⑤ 極東会大解剖 「強さ」を支えるのは流した血と汗の結晶だ!』, p76

*5 『FOR BEGINNERS シリーズ㊷ 右翼』(第Ⅱ部著者・猪野健治、1999年、現代書館), p157