「絆會」に改称した狙い

 

 1月12日、任侠山口組が「絆會」に改称しました(*1)。任侠山口組の前身・「仁俠団体山口組」は神戸山口組からの脱退勢力により、2017年4月結成されました(*1)。同年8月、仁俠団体山口組は「任侠山口組」に改称しました(*2)。2017年4月~2020年1月まで、神戸山口組からの脱退勢力は組織名に「山口組」を入れていました。

 

 2014年4月関東の1次団体・松葉会が分裂、脱退勢力は「松葉会関根組」を結成しました(*2)。松葉会関根組は以降、「松葉会の代紋」も引き続き使用しました(*2)。2017年4月(仁俠団体山口組の結成と同年同月)、松葉会関根組は「関東関根組」に改称しました(*2)。また関東関根組は「松葉会の代紋」の使用をやめました(*2)。以上の処置により、松葉会と関東関根組は和解に至りました(*2)。組織名の変更等の受け入れにより、関東関根組の組織存続が認められた格好です。

 

 任侠山口組(絆會)は、関東関根組の例に影響された可能性があります。任侠山口組は「山口組」の名前を外すことで、山口組及び神戸山口組との和解を狙ったのかもしれません。

 

<引用・参考文献>

*1 『週刊実話』2020年1月30日号, p36

*2 『山口組三国志 織田絆誠という男』(溝口敦、2018年、講談社+α文庫), p17

*3 『実話時代』2019年3月号, p39