1999年に成立した組織犯罪処罰法

 

 1999年に成立した組織犯罪処罰法により、殺人罪に加えて組織犯罪処罰法の適用も受けた者には、死刑または無期懲役、もしくは6年以上の懲役が科されることになりました(*1)。ヤクザ組織トップが組織犯罪処罰法により無期懲役になったケースがあります。

 

 2008年3~4月埼玉県内において山口組2次団体・小西一家と住吉会系団体の間で抗争が勃発しました(*2)。抗争で両組織とも、敵対組織の組員1人を殺害しました(*2)。小西一家組員らが住吉会系団体の組員を殺害(射殺)した件で、2010年1月小西一家トップ落合勇治は共謀共同正犯の殺人容疑で埼玉県警に逮捕されました(*3)。同年3月落合勇治は組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)及び銃刀法違反の容疑で起訴されました(*3)。落合勇治は射殺犯ではないですが、「殺害を指示・共謀した者」であると埼玉県警及び検察から見なされたのでした(*4)。

 

 2013年7月さいたま地裁は落合勇治に対し、無期懲役の判決を下しました(*5)。落合勇治の裁判は最高裁まで行きました。2017年12月最高裁は落合勇治の上告を棄却、落合勇治の無期懲役判決が確定されました(*6)。

 

<引用・参考文献>

*1 『教養としてのヤクザ』(溝口敦+鈴木智彦、2019年、小学館新書), p202-203

*2 『サムライ 六代目山口組直参 落合勇治の半生』(山平重樹、2018年、徳間書店), p8-9

*3 『サムライ 六代目山口組直参 落合勇治の半生』, p21

*4 『サムライ 六代目山口組直参 落合勇治の半生』, p27-28

*5 『サムライ 六代目山口組直参 落合勇治の半生』, p190

*6 『サムライ 六代目山口組直参 落合勇治の半生』, p246-247